裏ハムラ法とは
裏ハムラ法とは、下眼瞼形成術の一種で、涙袋の改善や目の下のたるみを解消するための手術方法です。この手術は、目の下の皮膚を切開せず、目の内側からアプローチすることで、傷跡を目立たなくすることが可能です。
また、眼窩脂肪の移動を行うことで、自然な形状の涙袋を残しながら目の下の膨らみを減らすことができます。この手術は、美容医療分野において注目されており、その効果と安全性から多くの患者に選ばれています。
参考:Transconjunctival approach in lower eyelid blepharoplasty
裏ハムラ手術後の主な症状について
裏ハムラ法の手術後には、一時的な副作用が現れることがあります。これらの症状は手術による身体の反応であり、通常は一時的で自然に改善します。
腫れと内出血
手術直後から数日間は、手術部位に腫れや内出血が見られることがあります。これは、手術による身体の自然な反応であり、通常は数日から1週間程度で自然に軽減します。
傷口の赤み
手術部位は、手術直後から数日間は赤みを帯びることがあります。これも身体の自然な反応であり、適切なケアを行うことで次第に改善します。
痛み
手術後の痛みは、局所麻酔や痛み止めの薬でコントロールできます。多くの患者さまは、手術後の痛みを「軽度」だとおっしゃいます。
感染
手術後の傷口から感染症が起こる可能性があります。ですが、適切な術後ケアを行うことで、そのリスクは非常に低いとされています。術後のケアをしっかりと行い、異常を感じたらすぐに医師に連絡することが大切です。
非対称性
手術後、一時的に左右の目の下の腫れ具合に差が出ることがあります。これは、個々の身体の反応の違いによるもので、時間とともに改善します。
感覚の変化
手術部位には一時的に感覚が鈍くなることがあります。これは、局所麻酔の影響や手術による一時的な神経の圧迫によるもので、通常は時間とともに正常に戻ります。感覚が戻らない場合や、異常を感じた場合は、すぐに医師に連絡してください。
裏ハムラ法のダウンタイムはどれくらい?
裏ハムラ法を受けた後のダウンタイム、つまり回復期間は、患者さんの個々の状態や手術の範囲によって異なりますが、手術後1週間から2週間後には、大部分の腫れや内出血が引き、日常生活に支障をきたすような症状はほとんどなくなります。この時期には抜糸も行われます。手術部位の腫れや色素沈着が完全になくなり、最終的な形状が安定するまでには、通常1ヶ月から3ヶ月程度を要します。
ただし、これらは一般的な目安であり、患者さまの回復速度は様々です。また、術後のケアの徹底や生活習慣、体調管理も回復速度に影響を与えます。手術前のカウンセリングで、医師から具体的なダウンタイムについての説明を受けることが重要です。
裏ハムラ法術後の過ごし方について
裏ハムラ法の手術後の過ごし方は、以下のようになります。
術後当日
手術後は、一時的に視力がぼやけることがありますので、自宅までの移動は同伴者に任せるか、公共交通機関を利用してください。また、手術部位を冷やすことで腫れや内出血を抑えることができます。
術後2〜3日
手術部位の腫れや内出血が最も強くなる期間です。可能な限り安静に過ごし、頭を高くして寝ることで腫れを抑えることができます。また、手術部位の清潔を保つことが重要です。
術後3日目
腫れや内出血が徐々に引いてきます。しかし、まだ完全には回復していないため、適度な休息を取りつつ、日常生活を再開します。
術後2週間後
大部分の腫れや内出血が引き、日常生活に支障をきたすような症状はほとんどなくなります。この時期には抜糸も行われます。
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よくある質問
裏ハムラ手術はどのくらいの時間で終わりますか?
裏ハムラ手術の所要時間は通常、1〜2時間程度です。ただし、手術の範囲や患者さんの個別の状況によって多少前後することがあります。
裏ハムラ手術は、誰でも受けることができますか?
裏ハムラ法は、涙袋や目の下のたるみに悩む人に対して行われる手術です。しかし、全ての人が手術を受けられるわけではありません。健康状態、年齢、皮膚の状態などが手術の適応を決定します。具体的な適応については、医師の診察を受けて確認することが必要です。
裏ハムラ手術後の失敗例はありますか?
裏ハムラ法は、その効果と安全性から多くの患者に選ばれていますが、手術は体への負担であり、副作用のリスクもゼロではありません。手術の結果は、手術技術だけでなく、患者の体質や術後のケアにも大きく影響されます。失敗例としては、腫れや内出血が長期間続く、感染症を発症する、期待した効果が得られない、などがあります。しかし、これらのリスクは信頼できるクリニックと医師選び、術後ケアにより最小限に抑えることが可能です。
まとめ
裏ハムラ法は、涙袋や目の下のたるみに悩む人々にとって、効果的な解決策を提供する手術方法です。手術後のダウンタイムは一時的で、適切なケアと休息により、日常生活に戻ることができます。
しかし、手術は体への負担であり、その結果は患者の体質や術後のケアに大きく影響されます。そのため、手術を検討する際には、十分な情報収集と医師との相談が必要です。
当院では形成外科医として経験豊富なドクターが「裏ハムラ法」を用いた手術を行っております。詳しい内容については以下のメニューページよりご確認くださいませ。