脱脂と裏ハムラ法の違いとは?目の下のたるみ取りに適しているポイントを解説

目の下のたるみは、加齢や疲労、ストレスなどによって引き起こされる、見た目の印象を大きく左右する悩みの種です。目の下のたるみを取り除く方法として、脱脂と裏ハムラ法の2つの手術があります。

しかし、これらの手術方法はどのように異なり、どのような点でそれぞれが優れているのでしょうか。また、どちらの手術が自分に適しているかは、目の下のたるみの程度や希望の仕上がりによって異なります。この記事では、脱脂手術と裏ハムラ法の違いと、それぞれが目の下のたるみ取りに適しているポイントについて解説します。

目の下がたるむ原因とは?

目の下がたるむ原因は主に以下のようなものがあります。

加齢

人間の皮膚は年齢とともに弾力を失い、たるみやしわが出現します。特に、目の下の皮膚は薄く、デリケートなため、加齢による影響を受けやすい部位です。

眼窩脂肪の膨張

目の下のたるみの一因として、眼窩脂肪の膨張があります。眼窩脂肪は目を保護する役割を果たしていますが、加齢や体質により膨張し、目の下にポーチのようなたるみを形成することがあります。

生活習慣

睡眠不足や不規則な生活、過度のストレス、喫煙やアルコールの過度な摂取などの生活習慣も目の下のたるみを引き起こす可能性があります。

遺伝

遺伝も目の下のたるみの原因の一つです。家族に目の下のたるみがある方がいる場合、遺伝的な要素が関与している可能性があります。

これらの原因を理解することで、目の下のたるみに対する適切な治療法を選択することが可能になります。

脱脂手術とは?

脱脂手術は、目の下のたるみや涙袋を改善するための美容外科手術の一つです。この手術は、目の下の皮膚の下に存在する眼窩脂肪を直接取り除くことで、たるみや膨らみを解消します。

手術は一般的に局所麻酔下で行われ、約1時間程度で終了します。手術方法は、目の下の皮膚を切開し、眼窩脂肪を直接取り除く外科的脱脂と、皮膚を切らずに眼窩脂肪を吸引する内視鏡的脱脂の2種類があります。

脱脂手術は、眼窩脂肪の膨張が主な原因である目の下のたるみや涙袋に対して効果的な治療法とされています。しかし、手術にはリスクも伴いますので、手術を受ける前には十分な情報収集と医師との相談が必要です。

脱脂手術を選ぶメリット

脱脂手術を選ぶメリットは以下の通りです。

眼窩脂肪を完全に取り除くことができる

脱脂手術は、目の下のたるみや涙袋の主な原因である眼窩脂肪を直接取り除く手術です。そのため、眼窩脂肪の膨張が顕著な場合や、たるみが重度の場合には特に効果的です。

長期的に効果がある

脱脂手術で取り除かれた眼窩脂肪は再生しないため、手術の効果は長期的に続きます。そのため、一度の手術で長期間、目の下のたるみを改善することが期待できます

裏ハムラ法とは?

裏ハムラ法は、目の下のたるみや涙袋を改善するための美容外科手術の一つです。この手術は、眼窩脂肪を取り除くのではなく、眼窩脂肪を移動させることで、たるみや膨らみを解消します。

手術は一般的に局所麻酔下で行われ、約1時間程度で終了します。手術後は、一時的に腫れや内出血が出ることがありますが、適切なケアを行うことで自然に改善します。

裏ハムラ法は、眼窩脂肪の膨張が軽度から中程度の人、または皮膚の切開を避けたい人に対して効果的な治療法とされています。しかし、手術にはリスクも伴いますので、手術を受ける前には十分な情報収集と医師との相談が必要です。

参考:Transconjunctival approach in lower eyelid blepharoplasty

裏ハムラ法を選ぶメリット

裏ハムラ法を選ぶメリットは以下の通りです。

皮膚を切開しないため、ダウンタイムが短い

裏ハムラ法は、皮膚を切開せずに結膜から手術を行うため、ダウンタイムが比較的短いです。手術後の腫れや内出血も比較的軽度で、多くの場合、1〜2週間で日常生活に戻れるとされています。

脂肪をとりすぎるなどのリスクが低い

裏ハムラ法では、眼窩脂肪を取り除くのではなく、移動させるため、脂肪を取りすぎて目の下が凹むといったリスクが比較的に低いです。

参考:Transconjunctival Lower Blepharoplasty With Fat Repositioning

脱脂手術と裏ハムラ法の大きな違い

脱脂手術と裏ハムラ法の大きな違いは、手術の目的と手術方法にあります。

手術の目的

脱脂手術は、目の下のたるみや涙袋の主な原因である眼窩脂肪を直接取り除くことを目的としています。一方、裏ハムラ法は、眼窩脂肪を取り除くのではなく移動させることでたるみや膨らみを解消します。

手術方法

脱脂手術は、目の下の皮膚を切開し、眼窩脂肪を直接取り除く手術です。そのため、術後のダウンタイムや傷跡のリスクがあります。一方、裏ハムラ法は、皮膚を切開せずに結膜から手術を行うため、ダウンタイムが短く、皮膚に傷跡が残らないというメリットがあります。


脱脂手術裏ハムラ法
手術方法目の下の皮膚を切開し、眼窩脂肪を直接取り除く皮膚を切開せずに、結膜から眼窩脂肪を移動させる
手術時間約1時間約1時間
ダウンタイム比較的長い(1週間~2週間)比較的短い(数日から1週間)
傷跡皮膚を切開するため、傷跡が残る可能性がある表面の皮膚を切開しないため、傷跡が残らない
効果の持続性長期的(取り除かれた眼窩脂肪は再生しない)中長期的(眼窩脂肪が再膨張する可能性がある)
適応症状たるみや涙袋が重度の場合たるみや涙袋が軽度から中程度の場合

脱脂手術と裏ハムラ法の副作用

脱脂手術と裏ハムラ法の副作用は以下の通りです。

腫れと内出血

脱脂手術と裏ハムラ法の両方で、手術後に一時的に腫れや内出血が発生する可能性があります。これは手術による体への反応で、適切なケアをすることで自然に改善します

傷口の赤み

脱脂手術では皮膚を切開するため、手術後に傷口周辺が赤くなることがあります。これも時間の経過とともに自然に改善しますが、感染の兆候がある場合はすぐに医師に連絡する必要があります

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まとめ

脱脂手術と裏ハムラ法、どちらの手術を選択するかは、個々の状態や目的、リスク許容度によります。専門的な医療機関に問い合わせ、しっかりとヒアリングを受けることが重要です。

当院では形成外科医として経験豊富なドクターが「裏ハムラ法」を用いた手術を行っております。詳しい内容については以下のメニューページよりご確認くださいませ。

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