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PRPとは?PRP(多血小板血漿)療法について

2023年10月11日

美容効果のある療法として「PRP」という言葉を聞いたことがあるかと思います。私たちの血液は、赤血球、白血球、血小板、そして血漿という4つの主要な成分から構成されています。PRPは、これらの中でも特に「血小板」が多く含まれている部分です。

血小板には「成長因子」と呼ばれる、細胞の修復や再生を促進する成分が多く含まれています。この「成長因子」を利用した再生医療は、膝の痛みや美容への応用が期待されています。

この記事では、PRPについての詳しい説明、PRP療法の治療可能な疾患や手順、効果や持続期間、副作用などについて詳しく解説します。自己血液を活用した比較的安全性が高い治療法をお探しの方は、ぜひこの記事でPRP療法に関する知識を深めてください。

PRPとは

PRP(Platelet-Rich Plasma)は、多血小板血漿のことをいいます。血液1mm3当りに10万~40万個含まれる血小板は、成長因子(傷んだ組織の修復を促進してくれる物質)などの有効成分が豊富に含まれており、これらの成分は傷や炎症が起こっている組織を修復し、再生能力を高める働きを持っています。

PRPは再生医療や美容分野で広く利用されており、自身の血液から抽出されるため拒絶反応やアレルギーなどのリスクが低いのが特徴です。スポーツ選手の怪我の治療や、ご自身の細胞からコラーゲンやヒアルロン酸を増やし、お肌を若返らせるアンチエイジング効果も期待できることから、注目を集めています。

PRP療法について

ここでは、PRP療法の治療手順や安全性について詳しく解説します。

など、初めてPRP療法を知った方の不安材料がなくなるように分かりやすく説明します。

PRP治療の手順:採血から注射まで

PRP治療の手順は以下の通りとなります

1.患者さまの腕から採血

PRP療法は、患者さまご自身の血液を使用するため、施術前に採血が必要となります。

2.専用の装置を用いて遠心分離を実施

採取した血液は、特殊な機器を通じて血漿と赤血球を分離します。

3. PRPの抽出と調製

赤血球・白血球・血漿の 3 層に分けられた層のうち、白血球直上の血漿層(PRP)

を抽出します。

4.生成されたPRPを患部へ注入

注入する部位を正確に確認し、必要に応じて局所麻酔を行います。

この際、エコーガイド(超音波装置)を用いて適切な部位への注射を行います

5.治療後の経過を観察

患者さまの回復を定期的にチェックし、必要に応じて追加の治療を行います。

およそ1週間後には効果が出始めて、1ヶ月後には思い通りに動けるようになります。

※治療の効果には個人差があります。

参照:筑波大学附属病院 整形外科 

変形性膝関節症に対する 多血小板血漿関節内注射治療についての説明

PRP治療の安全性

PRP治療は、厚生労働省に認可された医療機関で行われるため、比較的安全な治療法とされています。自身の血液を使用するため、アレルギーや拒絶反応のリスクも非常に低いです。ただし、施術後数日間は汗をかく活動を控えて注入部分を清潔に保つなどある程度の注意は必要となります。

また、bFGFという成分をPRGに添加・混合するケースには注意が必要となります。bFGFとは体の中で細胞の増殖を促すタンパク質の一つで、本来はやけど等で壊死した皮膚を治療する外用薬のことを指します。

恐らく持続効果を最大限発揮させるという目的で混合させた結果、「しこり」や「不自然なふくらみ」等の後遺症が発症したと報告されています。

リスクゼロの治療というものは存在しませんので医師と患者が治療について知識を共有、理解を深めることが重要となります。

参照:日本美容外科学会会報 Vol.44 特別号

参照:美容医療 後遺症外来の医師が解説! 絶対に注意すべき施術とポイント

PRP治療の副作用

PRP治療における副作用は、注射部位の腫れや赤み、かゆみなどの症状が報告されていますが、これらは自然に消失することが一般的です。基本的に、自身の血液を使用するため、副作用のリスクは比較的低いとされています。ただし、万が一副作用が持続する場合は、医療機関に相談しましょう。

PRP治療を受ける際の基本的な適応基準

PRP治療を受ける際の基本的な適応基準(治療を受けるのが適切か判断する基準)としては、健康状態が良好であり、感染症やがん、免疫抑制状態などの重篤な病気を患っていないことです。また、貧血や発熱、過敏症などの状態も適応外とされることがあります。担当医師との十分な相談と検査結果をもとに、適切に判断します。

PRP治療が適応となる主な疾患と症状

PRP治療は関節痛やスポーツ障害、アンチエイジングなどの美容効果が期待されます。ヒアルロン酸注射や従来の治療法では十分な効果が得られない場合や関節破壊の進行を止める目的で使用されることもあります。これらの疾患や症状に対して、PRP治療がどのように改善や治癒を促進するのか、具体的な事例を通じて説明しますのでご覧ください。

ひざの変形など膝の痛みに対する治療

膝の痛みや変形、軟骨損傷などは様々な原因により引き起こされます。PRP治療はその治療方法の一つとして近年、国際的な研究で膝関節痛の軽減、膝関節機能の改善効果などが示唆されています。

以下にPRP治療の効果とその適用例をご紹介します。

– 軟骨損傷: 膝関節の軟骨が損傷した場合、関節の滑らかな動きが妨げられ、痛みや炎症が生じることがあります。PRP治療は軟骨の再生を促す成分を患部に直接注入し、損傷箇所の修復を促します。

– 変形性関節症: 膝関節の変形による痛みや機能低下に対し、PRP治療は関節の炎症や痛みを緩和し、関節の機能改善を目指します。

また、海外の研究データによると変形性膝関節症の重症度が中等度の患者に対して、1週間おきに3回PRPを投与。膝関節の機能スコア:WOMAC(膝の痛みやこわばり等)が47点から10点(100点満点で0に近いほど正常な膝の状態に近い)に改善が示されたという報告も上がっています。

※当院では膝への施術は行っておりませんのでご了承ください。

参照:日本体育大学 再生医療:PRP(自己多血小板血漿注入療法)

アンチエイジング、肌質改善

PRP治療は美容分野においてもアンチエイジングや肌質改善といった効果が期待されています。PRPは肌の組織を修復し、再生能力を高める働きがありますので、短期間で持続的な効果が得られるとされています。また、自己免疫疾患や薬剤アレルギーなどの要因で一般的な美容治療が難しい方にも対応可能な治療法です。

– 肌のハリ・ツヤの向上: PRP治療は、コラーゲンの増殖を促し、皮膚の構造を改善することで、自然なハリやツヤを肌に取り戻す効果が期待できます。

– ニキビなどの緩和: PRP治療は、炎症を抑える働きがあり、ニキビや赤みなどの症状を軽減することが期待できます。

ただし、表情ジワ(表情に伴い目尻や眼囲,口囲に生じるシワ)や垂れジワ(肌のたるみによって生じるしわ)に対しては,PRP 単独のみで改善する可能性もありますが、大きく期待できないことから,レーザー治療など他の治療法と併せて検討することをお勧めします。

参照;日本美容外科学会会報 Vol.44 特別号

PRP治療のビフォーアフター

当院で治療を行った患者さまの症例写真をご紹介します。

施術内容

施術期間

2021年9月から2023年9月までの2年間

PRP治療の効果と持続期間

PRP治療の効果は数ヶ月から1年以上持続することが一般的です。もちろん使用するPRPの濃度、治療の方法、患者さまの年齢や健康状態、生活習慣など多くの要因に影響されるので個人差があります。ただし、ヒアルロン酸注入と比較して、自身の治癒能力を活用するため、持続期間が従来治療よりも長くなることが期待されています。治療の詳細や期待できる効果については、担当の医師と十分にコミュニケーションをとることが重要です。

更に詳しく治療の効果について知りたい方はこちらをご覧ください

関連記事:PRP療法は美容効果がある?くすみやしわに効果はあるのか解説

PRP治療にかかる費用

PRP治療にかかる費用は、治療部位や回数、施設によって異なります。また、PRP治療は自費診療であり、健康保険を使用することはできませんのでご注意ください

当院の本治療にかかる費用は以下の通りです

1本(1cc)77,000円
2本(2cc)121,000円
3本(3cc)165,000円
4本(4cc)以上1本あたり+49,500円
導入方法料金
ヴァンパイアフェイシャル(ダーマペン)11,000円
水光注射5,500円
注射(手打ち)5,500円

当院のPRP療法について詳しく知りたい方は以下よりご確認くださいませ。

PRP療法 | SAKAE美容クリニック

PRP治療のよくある質問

PRP治療に関するよくある質問をまとめました。PRP治療の効果や期間、副作用について不安を感じる方も多いでしょう。治療を検討している方の参考になれば幸いです。

PRP治療にはどれくらいの時間が必要ですか?

一般的にPRP治療は30分から2時間程度の時間を要することが多いです。

治療を受ける部位や目的、使用する技術や機器、そして個々のクリニックや医師の方針によって異なりますので、気になる方は事前に聞いておきましょう。

PRP治療に副作用はどれくらいありますか?

PRP治療は自分自身の血液を使用するため、基本的に副作用が少ないと言われています。ただし、注射部位に一時的な腫れや赤み、痛み、かゆみなどの症状が現れることがあるので注意が必要です。これらの副作用は自然に治まることがほとんどで、症状が気になる場合は様子を見ながら適切な対処を行いましょう。

PRP治療の結果はいつ現れますか?

PRP治療後、通常であれば治療後の経過時間とともに、痛みの軽減や効果が出始めます。

一般的には1週間後には痛みが治まり、1か月後には効果を感じ始めるでしょう。

ただし、結果が現れるタイミングは個人差があります。

PRP治療のデメリットは?

PRP治療のデメリットとしては、費用や治療の頻度、一時的なダウンタイム(腫れや赤みなど)が挙げられます。これらのデメリットについて十分に理解し、治療を検討する上でのリスクとメリットを比較検討することが重要です。

まとめ

PRP治療は患者自身の血液から血小板を濃縮し、成長因子を利用して体の様々な部位を治療する方法となります。比較的安全な治療法ではありますが、リスクが0ということはありません。

そのため、形成外科医としてキャリアのある医者や、信頼できるクリニックを探すことが重要となります。

当院では形成外科医として経験豊富なドクターがPRP治療を行っております。詳しい内容については以下のメニューページよりご確認くださいませ。

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