お手軽・無痛【花粉症ボトックス】

最近は雪がチラついたりと、まだまだ寒さの厳しいシーズンであるにもかかわらず、今年もヤツらが密かにやってきました。春風に乗ってその粉が舞い踊り、一定数の人類に大打撃を与えます。春先のスギ・ヒノキを代表に、加えて秋のイネ・ブタクサなどに悩まされる方も少なくありません。そう、【花粉症】です。


近年では春先に、沖縄などを行先とした「避粉ツアー」を利用したりと、人によっては深刻に悩まれている方もみえます。
涙が止まらない、くしゃみが出る、鼻水が止まらずに鼻の噛みすぎで皮むけや赤みが強く出る、呼吸効率が悪く息苦しいなど、様々な症状に花粉の季節はずっと悩まされるのかと思うと気が滅入ります。


注射や薬の内服・点鼻など対策は様々ですが、副作用の眠気や倦怠感に苦しむ方も少なくありません。では、副作用や痛みのない花粉症治療があったらどうでしょうか?今回はそんな夢のような治療法、【花粉症ボトックス】について取り上げていきます。

花粉症ボトックスとは? 表情によるシワ以外のボトックスも

ボトックスと聞くと、美容に詳しい皆様は「表情筋の動きを止めることによってシワを抑えてくれる」治療だと思い浮かべるのではないでしょうか。他にも、咬筋に打つことでエラを小さくしたり、食いしばりを楽にする【エラボトックス】や、ふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)に打つことで張りをおさえ、スッキリと綺麗なラインを作る【ふくらはぎボトックス】、肩の筋肉・僧帽筋(そうぼうきん)に打つことで筋肉の緊張を緩める作用により、肩や首のコリを解消させたり、肩のシルエットをスッキリと整え華奢に見せてくれる【肩ボトックス】など、シワ対策以外にも活躍してくれるのがボトックスです。

ボトックス治療では、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を阻害し、アレルギー症状を引き起こす原因となる神経信号が一時的にブロックされます。花粉症ボトックスにおいては、ボトックスが鼻の粘膜に作用し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状を引き起こす神経伝達を抑えることで症状を緩和してくれます

本当に痛くないの?

通常のボトックスは手打ちのため、注射針で刺される痛みが生じてしまいます。
当院の花粉症ボトックスは幹部に直接注射針を刺すのではなく、ボトックスの薬剤を含ませた綿球を両鼻に入れる形の点鼻方式です。当然痛みはありません。鼻の粘膜にボトックスを浸透させるため、綿球を両鼻に留置した状態で約10分間、安静にします。所定の時間を置いたら綿球を外して終了です。
鼻の粘膜局所に作用するだけなので、鼻炎薬特有の口や鼻の乾き感、喉の痛みや、内服薬によくみられる眠気、倦怠感などの副作用もほとんどありません。即効性があり、早ければ施術直後から効果を実感される方もみえます。鼻腔内に薬液を垂らす滴下法よりも持続期間が長いといわれています。

注意点

・妊娠中、授乳中の方は使用できません。
・花粉症ボトックスの持続期間は個人差があります。一部の人は効果が長く持続する一方で、他の人は効果が一時的であることがあります 。持続期間や症状の治まり方は、アレルギー症状の強さに影響を受ける傾向があります。
・ボトックスは熱に弱い性質があるため、日常生活で運動や飲酒など体温を上げる行為を繰り返している場合、効果や持続期間が減少するおそれがあります。
・個人差はありますが、約2週間〜2ヶ月持続します。しかし、花粉症の症状が強い人は1シーズンに1〜2回受けることを推奨します。
・他の治療との併用も可能ですので、本当に症状がつらいピーク時のみの施術も可能です。

まとめ

花粉症ボトックスは痛みや副作用もなく、安心して受けられるお手軽な治療です。持続期間に個人差があるものの、薬に抵抗がある方、少しでも症状を和らげたい方にはぜひお試しいただきたいおススメの治療です。
当院の問診票のアレルギー欄にも【花粉症】の記載はよくお見受けします。ご自身のライフスタイルに合わせて、上手に取り入れてみませんか?

栄美容クリニックではシワ対策以外にも、今回の取り上げた【花粉症ボトックス】や、前述の【エラボトックス】【ふくらはぎボトックス】【肩ボトックス】なども対応しております。上手に取り入れて、快適なボトックスライフを楽しみましょう♪